血圧が高いと指摘された
診察室での血圧測定、140/90㎜Hgを超えると高血圧と診断されます。当院では、一人ひとりの原因を突き詰めて考え、漠然と服用を続けるのではなく丁寧な治療を心がけています。
コレステロールが高いと指摘された
コレステロールには、悪玉コレステロールと言われる「LDLコレステロール」、善玉コレステロールと言われる「HDLコレステロール」、中性脂肪である「TG」の3種類があります。TGは、150㎎/dl以下、HDLは40㎎/dlが正常値、LDLは1人ひとりの目標値数値があります。気になる方は、お気軽に受診してみてください。
尿酸値が高い・痛風の恐れがあると指摘された
尿酸値が高い場合、痛風発作のリスクが高くなります。血液検査や尿検査などで尿酸が高くなる原因を明らかにして、患者さんの症状に応じて処方していきます。それと同時に、生活習慣の改善を図っていきます。
腎臓の数値が高い指摘された
腎臓の数値、クレアチニンや尿素窒素の数値は、体内の老廃物を示します。この数値が高い状態とは、老廃物を体外に出していない状態です。放置することで、慢性腎臓病や慢性腎不全を引き起こす恐れがあります。初期症状が見られずに放置しがちですが、腎臓の数値は改善が難しいので、早めに受診することをおすすめしています。
血糖値が高いと指摘された
糖尿病の疑いや、糖尿病予備軍の可能性が疑われます。糖尿病予防には、生活習慣や食事療法にて無理なく続けることが重要です。糖尿病に関する疑問や不安点がありましたら、お気軽にご相談ください。
尿の異常を指摘された
毎回の健康診断でたんぱく尿や尿潜血がひっかかる方は、慢性腎臓病の疑いがあります。昨日食べたものが影響しているから、疲れ気味だからと勝手に納得して放置する方が多い傾向にありますが、尿の異常は腎臓の働きが低下している証拠です。たんぱく尿が出続けることで慢性腎不全へと悪化する可能性があります。数値の問題ですが、ささいな身体のサインを大切に、早めに受診することをおすすめしています。
肝臓の異常を指摘された
血液検査で肝臓の数値(アルブミン・ビリルビン・AST・ALT・YGTP・ALP)に異常がある場合、肝臓の働きが低下している状態とされます。肝臓は、たんぱく質や糖分を合成し、解毒、分解する機能を担うなど、多くの役割を持っています。肝臓機能の低下は、お酒だけではなく、コレステロールや薬、ウィルスなどさまざまな影響が考えられます。
肝臓の異常を指摘された方は、追加の血液検査や超音波検査などで詳しい原因を明らかにすることができます。肝臓は、沈黙の臓器とも言われる臓器ですので、数値に異常が少しでも見られた場合は、詳しい検査をしてみてください。
貧血と指摘された
健康診断で貧血と指摘される状態は、赤血球が不足している状態を言います。血液が薄くなっている状態です。その場合、MCV数値によって原因が分かります。MCVとは、赤血球の一つひとつの大きさを表しています。MCV数値が小さいと赤血球細胞が小さく、MCV数値が大きいと赤血球細胞が大きいということです。MCVが小さい場合は鉄分不足が原因ですが、胃潰瘍や胃がんからの出血が鉄不足につながる場合があるため、貧血を指摘された際には軽視せずにしっかりと検査を受けることが大切です。
腎臓がわるいと言われたら
腎臓は症状が出にくい臓器のひとつです。知らず知らずのうちに腎臓機能障害が進行していることも珍しくありません。最近では、慢性腎臓病(CKD)という概念が広く認知されるようになり、定期健康診断などでも腎機能のチェックが一般的におこなわれるようになりました。
しかし、例えば健診で尿検査異常を指摘されても、それをしっかり評価して今後のヘルスケアに役立てることはなかなか難しいのではないでしょうか。
腎臓機能に関する検査(血清クレアチニン値や尿蛋白定性検査など)では、複数回、時間をおいて検査をしていかないと正確な評価を下すことができないケースが少なくありません。また、基礎疾患などによって結果のとらえ方、治療の方法も変わって参ります。
せっかく実施していただいた健康診断の結果を有効活用するためにも、「腎臓が悪いですね」といわれたら腎臓専門医の診察をお受け下さい。