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腎臓内科

腎臓内科とは?

腎臓内科画像

「腎臓内科」と聞くと、まっさきに透析治療を思い浮かべる方もいらっしゃるのではないでしょうか。腎臓の機能が大きく低下し身体のバランスを整えることができなくなると、腎臓機能の一部を補完する治療のひとつとして透析治療や腎移植治療が必要不可欠になって参りますし、こういった治療も腎臓内科医の大きな役割の一つとなっています。
しかしながら、当院では透析や腎移植をおこなうことはできません。
むしろ、そういった治療が必要になることがないよう、みなさんの腎臓を守るための診断と治療をおこなっております。腎臓に影響を及ぼす要素をひとつひとつ明らかにして、腎臓、ひいてはからだ全体を守るためにできることをご提案させていただきます。

急性腎障害(AKI)

数時間から数日という短い時間経過の中で、急激に腎機能が悪化する病態を急性腎障害(AKI)と呼びます。血清クレアチニン値の動きや尿量の増減によって、AKIの中でもステージ分類(病期分類)がなされます。また、AKIの原因としては大きく3つに分類されます。

[腎前性]
脱水や血圧低下などで、腎臓への血流が低下してしまう状態です。
[腎性]
腎臓そのものに問題が生じている状態です。血管に異常があったり、糸球体といわれる部分の問題であったり、尿を濾過・再吸収する過程での異常であったり、様々な病態が含まれます。
[腎後性]
腎臓で作られた尿が出ていく道筋に、異常がある場合です。尿管結石や膀胱機能異常、前立腺肥大などによって引き起こされることがあります。

AKIにはさまざまな原因があります。尿検査や血液検査、画像検査などにより、これらを正確に診断し、患者様それぞれに適切な治療を選択することが大切です。

慢性腎臓病 (CKD)

「尿の異常」や「腎臓の形態異常」、あるいは「腎臓の機能が低下している状態」が3か月以上持続しているとき、慢性腎臓病(CKD: Chronic Kidney Disease)と診断致します。尿の異常は尿検査で、腎臓の形態は超音波やCT検査などで、腎臓の機能はおもに血液検査などで評価します。
CKDは、将来的に透析へと至る大きなリスク因子であると同時に、心疾患(狭心症や心筋梗塞)および脳卒中(脳梗塞や脳出血)の発症リスク因子としても非常に重要です。
CKD患者様はわが国全体で1300万人以上と推計されており、これは全成人人口の約1/8にあたります。また、年間で約4万人のCKD患者様が透析治療の導入を余儀なくされている現実があります。
残念ながら現代の医学では、原因の如何にかかわらず、CKDの進展(腎機能の悪化)を確実にストップさせる治療法はありません。だからこそCKDにおいては、できるだけ早く診断し、原因を見極め、適切な治療をおこない、患者様ご自身の腎臓機能を長持ちさせてあげることが非常に重要といえます。

CKDの原因

1.糖尿病性腎臓病 (DKD)
糖尿病における合併症のひとつに、腎臓機能障害があります。腎臓にある、尿を濾し出す「フィルター」のようなものが障害を受けたり、あるいは腎臓の細い血管が障害を受けたりすることにより、腎臓全体の機能が低下します。ステージ(病期)が早ければ厳格な血糖管理などによって腎障害の進行を遅らせることができますが、腎障害がかなり進展してしまうと、さまざまな治療によっても腎機能の悪化を食い止めることが難しくなってしまいます。

2.慢性(糸球体)腎炎
あらゆる年代にみられる疾患です。慢性腎炎のなかにも多くの疾患がありますが、我が国で代表的なものは「IgA腎症」です。通常は無症状であり、学校健診や会社健診の尿検査異常(蛋白尿・血尿)が診断のきっかけとなります。確定診断は腎生検(腎臓の組織検査)によります。疾患やその重症度にもよりますが、ステロイド剤や免疫抑制薬、あるいは一部の血圧の薬などを併用して治療にあたります。やはり早期発見と、継続的なフォローアップが非常に重要です。

3.腎硬化症
腎臓に分布する中小の血管が動脈硬化によって細くなり、血流が悪くなって、その部分の腎組織が徐々に機能を失っていく病気です。動脈硬化の原因はさまざまで、加齢、高血圧、喫煙などが有名ですが、複数の因子が重なり合っていることがほとんどです。健診などをきっかけとして病歴や画像検査などで早期診断を図り、原因に対して適切な治療を早期からおこなうことが重要です。

4.多発性嚢胞腎
遺伝的な発症因子が深くかかわる疾患です。嚢胞(のうほう)と呼ばれる水風船のようなものが両側の腎臓(ときに肝臓その他の臓器)に多発し、それらが大きくなる過程で腎臓の正常組織が影響を受けて、最終的には腎不全にまで至ることがあります。孤発例(遺伝的背景がはっきりしない)例もありますし、遺伝形態や発症形態もさまざまです。肉眼的血尿や発熱・腹痛といった自覚症状がきっかけとなり診断に至ることもありますが、健診などで偶然発見される例も少なくありません。心臓弁膜症や脳動脈瘤などの合併リスクが高いことが知られており、適切な診断と全身の精密検査が求められます。残念ながら現時点では特効薬といわれるようなものはありませんが、定期的なフォローアップにより、腎障害の進展を遅らせる効果や、脳出血などの合併症で重篤な状態になることを未然に防ぐ効果は期待できます。

5.自己免疫疾患(膠原病)
腎臓はさまざまな組織・細胞が複雑に入り組んで構成される臓器です。具体的には、血管やその支持組織、尿を濾し出すフィルターとそれらをまとめ上げる結合組織、さらには尿の成分を調整する細胞などですが、これらに対する「過剰な免疫反応」が腎臓に悪影響を及ぼすことがあります。腎臓と関連のある自己免疫疾患(膠原病)は多く、その中でも全身性エリテマトーデス(SLE)やANCA関連血管炎などは有名で、早期診断・早期治療がとても大切となります。ステロイド剤や免疫抑制剤、生物学的製剤などを、場合によっては組み合わせて使用し、病気が落ち着いている状態(寛解状態)を保つことで、腎臓機能障害の進展を抑制することができます。

CKDの治療

基本的には、上に挙げたような原因疾患に対する治療が、腎臓を守ることにつながります。高血圧であれば血圧を管理する、糖尿病であれば血糖を良い状態に保つ、免疫異常があればそれを落ち着かせるといった具合ですが、これらについては「薬物治療」が中心となります。
また、腎臓病の治療では「食事管理」がとても重要とされています。塩分を取りすぎれば血圧の上昇につながりますし、タンパク質の過剰摂取は直接・間接的に腎臓へ悪影響を及ぼします。また、腎臓の機能が低くなると、カリウムの摂りすぎにも気を付けなければなりません。
しかし、あれもこれもダメでは『食べる楽しみ』も失われてしまいます。CKDとその原因疾患、病気の状態や投薬内容、患者様それぞれの生活背景を考慮しながら、最適な薬物治療と食事治療をご提案させていただきます。

ネフローゼ症候群

「1日3.5g以上の尿蛋白排泄があり、血清アルブミン値 3.0 g/dl未満の低アルブミン血症がある」とネフローゼ症候群と診断されます。つまり、尿に大量のタンパク質が流れ出てしまうことで、血液中のタンパク質濃度が低下し、全身にむくみ(浮腫)が出現する病態です。
ネフローゼ症候群に至ってしまう原因もさまざまです。原因が不明なもの(微小変化型ネフローゼ)から感染症、膠原病、血液疾患(多発性骨髄腫など)、悪性腫瘍まで、多くの疾患との関連が指摘されています。患者様の病歴や血液・画像検査、合併症、さらには腎組織検査(腎生検)などを総合的に判断して、ネフローゼ症候群の全体像を把握します。
症状としてはむくみ(浮腫)くらいであまり訴えがない方もいらっしゃいます。しかし、病態としては非常に重篤であり、腎機能障害や易感染性(免疫低下状態)、血栓・塞栓症や出血性疾患(血液凝固機能異常)などのリスクが高まると考えられていますので、早い段階での医師による診察が望まれます。
ネフローゼ症候群治療の原則はあくまで「原因疾患の治療」となりますが、原因不明な場合や、病状によってはステロイド剤や降圧剤、利尿剤などを組み合わせて治療にあたります。
基本的には、ネフローゼ症候群の急性期(病期が落ち着いていないとき)は安静・食事管理が必要になることが多く、入院での治療・検査となりますが、状態が安定していれば外来での定期的な経過観察も可能となります。

「腎臓が悪い」といわれたら…

腎臓は症状が出にくい臓器のひとつです。知らず知らずのうちに腎臓機能障害が進行していることも珍しくありません。最近では、慢性腎臓病(CKD)という概念が広く認知されるようになり、定期健康診断などでも腎機能のチェックが一般的におこなわれるようになりました。
しかし、例えば健診で尿検査異常を指摘されても、それをしっかり評価して今後のヘルスケアに役立てることはなかなか難しいのではないでしょうか。
腎臓機能に関する検査(血清クレアチニン値や尿蛋白定性検査など)では、複数回、時間をおいて検査をしていかないと正確な評価を下すことができないケースが少なくありません。また、基礎疾患などによって結果のとらえ方、治療の方法も変わって参ります。
せっかく実施していただいた健康診断の結果を有効活用するためにも、「腎臓が悪いですね」といわれたら腎臓専門医の診察をお受け下さい。

上星川ファミリークリニック
診療内容
内科 生活習慣病 予防接種 健康診断
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