インフルエンザワクチン接種について
接種してから効果が得られるまでに、およそ2週間かかり、5カ月ほど効果が持続します。接種のベストタイミングは、インフルエンザ流行の半月以上前とされています。インフルエンザは毎年3月ぐらいまで流行します。当院では、10月下旬から12月中旬に接種されることをおすすめしています。
インフルエンザ予防接種における注意事項
- 当院では完全予約制となります。
- 妊娠中の方は、産婦人科の主治医に確認の上、ご予約ください。
- 事前にお電話045-744-5345いただくようお願い致します。
インフルエンザのタイプ
A型インフルエンザ・B型インフルエンザ・C型インフルエンザの3つのタイプがあります。タイプによって症状が異なりますが、流行しやすかったり、重症化しやすかったりするのはA型とB型のため、この2つのタイプに効きやすくなっています。
① A型インフルエンザ
患者数が最も多く、変異しやすいため世界的な流行を起こすことがあります。症状も最も強く、38度以上の高熱、強い喉の痛み、筋肉痛が見られ、重症化すると脳症と肺炎を合併する場合があります。
② B型インフルエンザ
A型よりも流行するのが遅く、春に近い頃に患者数が増えます。主な症状は、腹痛・下痢・嘔吐など消化器症状が多く見られます。
※注意したいのは、新型インフルエンザや鳥インフルエンザ、豚インフルエンザなどがあるA型インフルエンザです。強毒性があり、重症化・致死率が高く、世界的にもモニタリングされているインフルエンザです。
予防接種すれば感染しないの?
予防接種しても100%感染を防ぐことは不可能で、免疫力が低下していると感染してしまいます。たとえ感染しても、予防接種していれば重症化を防ぐことができます。接種したワクチンと同じウィルスが変異した場合は、予防効果が低くなります。
インフルエンザの予防とは
インフルエンザの感染には、感染者の咳やくしゃみなどによる飛沫感染と、ウィルスが付着したものに触れて粘膜にうつる接触感染があります。予防は、徹底した手洗いとうがいが有効です。帰宅後やトイレの後だけではなく、こまめに行うことで感染を予防できます。人が密集する場所や電車・バスの中、人と会話をする際は、マスクの着用がおすすめです。
それでもかかってしまった場合は
発熱してから48時間以内には熱が下がりますが、まだその時点では人に感染させるため、医師の許可が出るまでは登校や出社を控えてください。ウィルスの増殖を防ぐ抗ウィルス薬などの内服や吸入で投与治療が可能です。
また、学校保健安全法によってインフルエンザにかかった場合、発症後の5日間と解熱後2日間は出席停止と定められています。
治療薬
抗ウィルス薬には以下のものがあります。
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ノイラミニダーゼ阻害薬 | 経口薬 | オセルタミビル(タミフル) |
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吸入薬 | ザナミビル(リレンザ) | |
注射薬 | ベラミビル(ラピアクタ) | |
キャップ依存性エンドヌクレアーゼ阻害薬 | 経口薬 | バロキサビル(ゾフルーザ) |
年齢や症状に応じて、経口・吸入・注射薬を処方していきます。インフルエンザ治療薬は、患者さん全員ではなく、医師が必要と判断した場合に処方されます。
インフルエンザの費用
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自費接種 | 公費接種 | |
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インフルエンザ(成人) | 3500円/回(税込) | 2300/回(税込)※ |
インフルエンザ(小児) | 2500円/回(税込) | ― |